荒れ狂うポンドの次はドル!来週はFOMCに備えよ
「おれ゛、一味やめるの延期する!!!」
( ゚д゚)ポカーン
以下、無限ループ
3/11~3/15は英議会に振り回されっぱなしでしたね。
合意なき離脱という最悪のシナリオは避けられ(それでも賛成312対反対308と僅差でした)、離脱自体も延期されました。ここまでは誰もが予想していた通り。相場も結果を折り込み、ポンド買いで一週間を終えました。しかし、延期するにはEU各国の承認が必要。しかも合意なき離脱を認めない修正案に法的拘束力はなく、最悪のシナリオの可能性はまだ生きています。延期後離脱するにしても、肝心のバックストップ条項(北アイルランドとの間に新たな国境ができるのを防止する案)については、強固な姿勢を崩さない今のEUが譲歩するとは思えないため、合意して離脱してもEUに干渉され続けることになります。それが嫌なら合意なき離脱、嫌なら延期・・・。
このまま延期を続けることで離脱自体がなくなるのでは、という意見もみられるようになりました。結局「合意なき離脱」に踏み切れないことがわかった以上、主導権を握るEU側はイギリスに対して強気な姿勢を崩す理由はないため、足掻いても望むものがもう得られないことがわかれば渋々離脱を撤回する。ありえない話ではなさそうです。
相場では最悪のシナリオが避けられた一時的な安堵感でユーロ、ポンドに買いが入っていますが、根本的な問題はまるまる残っており、離脱を延期したにもかかわらず瞬間的な大きな上昇はみられませんでした。この不透明性が長期化すると双方の損失、不信感は日増しに嵩張っていくと思われるので、ある意味合意をのむよりもタチが悪いかもしれません。
合意なき離脱に備えた英国政府はフェリーを増便したが、結局必要なくなり、莫大な違約金が必要になりました。
計画性がない、というか内部で対立しすぎたのでしょう。イギリスはEUに睨まれたまま引くに引けない状況になりました。
尚、今回はPepperくんは参加しなかった模様。意見を聞きたいところです。
私はポンドは下落しきったら買う、というシンプルなスタンスにしています。ポンドの下落のスピードはとても速く、そのかわり底が硬いので、底を掬う以外に攻略する手段を知りません。
英議会がなされた3日間は通常のボラティリティを逸脱しており、トレンドの判断がしにくいのと、デフォルト設定のままのEAはストップロスに引っかかりやすいと思われました。実際、一部の高評価を得ているEAもフォワードをみるとポンドでかなり苦戦しているものもあります。おそらくですが、押し目狙いのトレンド追従型EAには致命的に苦手なチャートパターンがあると思われます。あいにく今はそのEAを持っていないのですが、しばらくは様子見になりそうです。
「"合意なき離脱"さえしなければ安堵感でポンドは上がる」一週間を終えての最終的の答えはシンプルだったのですが、いざ相場の不安定なチャートやナイアガラを目の当たりにすると冷静ではいられなさそうです。
さて、来週はいよいよFOMCが控えています。今の所、ドル円は株高と円安に辛うじて支えられていますが、経済指標は鉱工業生産を中心として悪く、上方の112.500~113.000は簡単には上抜けられない領域であり、ここから上がるかどうかはちょっと雲行きが怪しいです。
この状況で持ち直すには金利が上がるしかないのですが、パウエルさんは前回ハト派の姿勢を見せており、ドル円は大きく下落しました。今回もハト派で利上げに慎重な姿勢を見せれば、ドルは更に弱くなると思われます(そのかわり、株に対しては上昇効果があり、時間差で持ち直す可能性は有りえます)。
FOMCは結果次第では100pip程度落ちることもあるので、EA可動は自己責任で!
稼ぎ時でもあると思うので、AM4:00まで起きて裁量もありかな。トランプのパウエルに対する強いドルけしからん発言による牽制もあるので、ハト派発言を繰り返す可能性は有りえます。
トランプ氏、議会と対立深まる 初の拒否権発動 https://t.co/KjjR1oWXqU
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2019年3月16日
トランプ氏、ボーイング事故機の運航停止を表明 https://t.co/ZqnAZC7T0J
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2019年3月13日
トランプ砲が活発になってまいりました。今の所ユーロは弱いままですが、ドルに至っては売り材料が次々と投下されています。
【非核化交渉の中断検討 北次官】https://t.co/vb5fNTswvZ
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年3月15日
タス通信によると、北朝鮮の崔善姫外務次官は非核化をめぐる米国との交渉について、北朝鮮指導部が中断を検討していると明らかにした。「譲歩をするつもりはない」と語った。
これだけ売り材料が揃っていると、週明けここからの戻しは限定的になりそうです。ある程度は買われるでしょうが、FOMCまでは様子見モードで値動きが乏しい展開も予想されそう。しばらく、EAには厳しい展開が続きます。
今週の収支。+4850円は一本勝ちが勝ち取ってくれました。状況悪いながら安定しています。そしてよく見るとゼウスはポンドル売ってますね。勝てば正義。多通貨EAと急激な値動きは相性が悪いと思われるので、いまさらですがFOMCを控える来週はロットを下げます。